アルカリ酸熱トリートメントとはどういったものですか??【美容師向けオンラインサロンでのQ&A】

こんにちは!Distinct編集部です!

Distinctでは美容師さん専用の相談チャット(美容師向け無料オンラインサロン)を運営しています。
今回オープンチャットの中から、実際の質問とそれに対する回答をご紹介!

アルカリ酸熱トリートメントとはどういったものですか??

avatar

たぁ

おはようございます!
質問お願いします。

もう議題にでてたらすみません。
検索しても出なかったので😅

アルカリ酸熱トリートメントとはどういったものですか??
カラーしてアルカリにふったあとに内部に入りやすい状態にして、酸熱トリートメントするということでしょうか??
それとも、酸熱トリートメントにアルカリ剤を微量に混ぜてphを調節して反応を遅くして、内部にまで行きやすくして表面で硬くなるのを防ぐことですか??

または、カラーやパーマなどのアルカリ材にグリではなくレブリン酸などを混ぜることですか??

わかる範囲でお答えします🤲

まだ『コレ!』というプロセスなどが確立されていませんので、よくわからないというのもよくわかります。
※ググると色々出てきますが
で、ご質問内容がいくつかありますので、できるだけ簡潔にまとめますが、それでもそれなりの長文になりますことお許しくださいませ🙏

私は1年半ほどカラー剤に混ぜる(以降剤インとします)アルカリ酸熱トリートメント(以降アルカリ酸熱)をご提供しており、とても好評をいただいております。
地方の街なので美容室の利用単価が6500円ほどですが、アルカリ酸熱カラーは15000円+税で展開しており、客数としてはカラー施術の過半数を超えております。
当店でのカラー時の剤インのスタイルは、アルカリ酸熱の中では一番ポップなやり方と認識しております。

主剤はグリオキシル酸(以降グリ)、レブリン酸(以降レブ)のタイプがほとんどかと思います。
グリは過去の酸熱ビビりの主犯とされた黒歴史があるため、敬遠する美容師さんが多いことも認識しております。
が、当店はグリがメインのアルカリ酸熱です。

グリのカラーへの剤インは、商剤が『GLT』と『メテオ』がほとんどかと思います。
当店は現在メテオです。

一つ『アルカリ』やストレートの施術でお馴染みの『酸性』について整理しておきますが…
髪の等電点pH5.5を中心に見て
pH5.5以上をアルカリ
pH5.5以下を酸性
と考えると、混乱しないと思います。
※実際のpHの値とは異なる考え方です

その上で説明を続けます。

剤インするメテオやGLTは、酸性域のトリートメント剤です。
なので、キューティクルの膨潤はできませんので単品使いは不可です。

髪の等電点以上のpHの薬剤に剤インして使うような商材です。
※ストレートやパーマの1剤には使用しない方が施術結果は安定します。
酸性域なので酸化工程で使用します。

アルカリ域のカラー剤に剤インすることでカラー剤そのもののpHが少し落ち着くので、髪への負担軽減にもなり、配合比率を守れば計算通りに発色します。
カラー剤の放置タイムを利用するだけなので手軽で確実に結果が出て髪もどんどん艶めきます✨
髪の等電点以上での施術ですのでグリの負の特性である、髪が硬くなることや繰り返すことでだんだん薬剤の反応が悪くなることも起きません!

ここまで剤インタイプについての解説でした。
*******
アルカリ酸熱だけの施術も確立されつつあるのでご紹介しておきます。
ざっと工程を記しますと、シャンプースペースにて
アルカリシャンプーやアルカリトリートメントなどで膨潤
     ↓
良質なCMCを髪に含ませて髪への栄養剤の導入をスムーズにする
     ↓
ケラチンセラミド18MEAなど髪の擬似栄養成分を軽めに髪にふくませる
     ↓
セット面にて、グリがメインのアルカリのトリートメントをお客さまの髪の状態と求める質感に合わせてミックスしてしっかり塗布
     ↓
ヒートキャップで加温
     ↓
シャンプースペースにてしっかり流してシャンプー
さらにお客さまの髪に必要なタンパク質や潤い成分、キトサンなどのキューティクル保護成分などなどを施して、求める仕上がりの質感になるインバストリートメントを…

セット面にてストレート施術同様のストレートアイロンによる脱水縮合までを施します…

…というのがアルカリ酸熱を単独で行うプロセスです。

ちなみにアルカリ酸熱のあとにカラーすることも可能です。
ストレート施術も可能ですが施術時間がかかるので…

グリがメインになっている理由は、髪の内部で架橋できるのでレブに比べて質感が持続できる(ホームケアしだいですが)ことにあります。
仕上がりの重さを調整するために、レブや上質のCMCなどを併用することもポイントかと思います。
と、ここまで単独施術のアルカリ酸熱についてのご紹介でした。
*******
グリの負の効果を膨潤させるpHで行うことでほぼゼロにできるのです。

これから当店でも本格的なアルカリ酸熱メニューを始めます。
お客さまに無料で色んな剤を確認するために使わせてもらってますが、アルカリ酸熱はかなり反響をいただけると感じています。

ネックは、高額な商材をバリエーションを持たせて揃えないとお客さまの髪に合わせることができないので、施術コストがかかる点です。
地域の相場も無い新しいメニューですが、東京の3万円前後とまではいかなくても、そこそこの料金設定にはなるかと思います…
ということでこの辺りで締めさせていただきます

最後に、有料オンラインセミナーでお馴染みのヘアキャンプにてnexCUREのシダショウヘイさんがアルカリ酸熱を熱弁してくださってます。
とてもわかりやすく丁寧に解説してくださっています。
有料ですがよろしければご覧ください。

長々と失礼しました🙇

avatar

terara

グリやレブリン酸をアルカリ剤でph調整してあげるトリートメントですよ🙂
カラーのときはグリだとジアミン系のカラーが透明になってしまうのでレブリン酸メインでつかってます!

avatar

うねお

なんでph調整するかというとグリやレブリン酸は酸性で髪が収斂しちゃうからです🙋

avatar

うねお

追伸
@うねおさんからのコメントにある『染料の変化』についても、よほどの高明度でない限りは正しいアルカリ酸熱の工程でのグリは発色を妨げません。
※過去の酸熱トリメンでは、過収斂もカラーの発色の妨げもストレートやパーマへの阻害も諸々ありました。

現在当店でも13レベル以下のカラー施術は自由に適切に行えています。
ブリーチ後のオンカラーでもメテオなどをミックスしてペールトーンに綺麗に仕上がります。
※メテオやGLTはマニキュアや酸性カラーヘナにもミックスして施術しているサロンさんもあります。

アルカリ酸熱を試す場合、剤インタイプのメテオやGLTをミックス(配合比率総量の30%以下)することからトライしてみると良いかもです。
※総量に対してのグリ濃度が1%以下であれば問題ないとされています
※グリオキシル酸単体での使用でなく、メテオなどはグリ誘導体など類似する原料や負の特性を緩和する原料を一緒に使うことで、さまざまな施術に対応できるよう工夫されています。

グリはとにかく美容師さんの印象が悪いので😅…
説明をすればするほど余計に怪しくなってる気がします😆
もうあとは皆様にゆだねますw

ご参加になればです🙇

avatar

terara

アルカリ酸熱でグリオキシル酸いれて、髪の毛の質感悪くなったって言う美容師さんもいるので、
自己責任で、必ず試してから、行いましょう。

avatar

パニッシャー

そうですね!トリートメントも技術ですから、、😅
割合変えたりph変えたりしていろいろやってみるのが一番の近道かもしれないですね!

avatar

うねお

avatar

たぁ

とてもわかりやすい的確な回答ありがとうございます😭

今カラーに混ぜる際はレブのみを混ぜて施術しているのですが、やはりイマイチ質感がグリが入ってるときと比べてそこまで良くなくて、どうにかならないかなとおもってました!

メテオを導入するか悩んでいて、メテオはグリが混ざっているけどカラーにも混ぜれると聞いていたのでどんな感じの仕上がりなのかなと思っていました!
メテオの剤インでカラーした場合は仕上げはアイロンされますか??
やはりアイロンするとグリが混ざってる分色が飛んでしまいますか??

avatar

たぁ

ご回答ありがとうございます😊
そうなんですよね、グリ単品の場合特に表面で反応する髪質だと過収斂して髪がバキバキになるイメージなので、いつもレブとグリをミックスして、なるべくそうならないようにしているのですが、アルカリに振ってからのほうが間違いなくバキバキリスクは減らせるかなと思うのですが、その前処理で使用するアルカリってみなさん何使ってるんでしょうか🥹

avatar

たぁ

アンモニアをまぜたクリーム、、、?
または微アルカリの微還元トリートメント?
アルカリに傾くスプレー水とかをオリジナルで作って使用してる方とかいらっしゃるんですかね??

アルカリに傾くシャンプーやトリートメントが有るのは知らなかったです😅
差し支えなければ商材教えて欲しいです🥹

ライトナーじゃダメなんですか?

avatar

もやし

avatar

たぁ

ライトナーですか!😳
2液を混ぜないで使用するということですか?🤔
それならクリアでも代用効くのでしょうか??🤔

シナジーのピース
アルギニンシャンプー
アマゾンでアルギニンパウダーかって水に5%in

ですかね!?

avatar

stein

アルカリ酸熱トリートメントは、僕が考案しました^^

酸熱トリートメント=レブリン酸という認識は持たれない方がいいかと思います。
むしろレブリンはかなりソフトで効果が薄い酸でもあります。

大枠は、@teraraさんのおっしゃる形です。
今、世間を席巻しているのは、タマグリ&アルカリモジュールですね♡
コスパもやばいくらいいいですし。
グリ濃度3〜6%くらいで十分な効果があります。
ただ、件のhairCampでそのシダさんのレシピでご紹介いただいたので、ご注文がまた集中しちゃって、今日、欠品になりましたが😅
他にも、フマル酸主体のタマ燦というアイテムもあります。
レブリン酸はタマコンKに配合しています。

それら、架橋効果のある酸を使った毛髪補強施術が、髪質改善、または酸熱トリートメント。
それをアルカリ性環境で行うのが、アルカリ酸熱トリートメントです。

アルカリ酸熱の効果は、たぁさんが仰るように、アルカリで酸成分をしっかり浸透させること、pH調整をすることで過収斂を防ぐこと。
アルカリだからゆっくり反応する、ということはないです。

施術中はあくまで静電気で近づいているだけなので。
反応はその後のブローから行われます。

avatar

たま@Tamazon

avatar

たぁ

ありがとうございます!!
探してみます🥺

クリアとライトナーは別物ですよ。

avatar

もやし

avatar

たぁ

まさかの考案者様🥹
ありがとうございます😭

アルカリ域に振る時には何を使えばいいのでしょう🥹

@たぁ
ウチがアルカリモジュールを発売する前は、エルコスのプラスワンクリームを推奨してました😊
シダさんは、その頃の僕のレシピをご参考にしてくださってるようですね。
その頃、ブラスワンが手に入らない方は、ノンジアミンのカラーライトナーでの代用をご紹介してました。

avatar

たま@Tamazon

avatar

たぁ

クリアもアルカリ剤が入っていると思ったので、ライトナーよりクリアの方が良いのかなと思いました😂

avatar

たぁ

そうなんですね!!
ありがとうございます😊

ライトナーは1剤のみの使用ですよね??
なにかトリートメントなどと混ぜたりして使用していましたか??

クリア程度のアルカリ量だと、グリの酸度にボロ負けしてpH上がんないんですよ。

avatar

たま@Tamazon

ライトナーによりアルカリ度が違うのですが、10〜14程度のものが多いかと思います。
グリもメーカーによって濃度、酸度、pHが違うので、一概には言えませんが、グリが原液に近くpH調整されてないなら、グリ1に対し、ライトナー8くらいがベターかと。
それ以外の部分は、なんか適当に、手持ちのコンディショナーなんかわ混ぜてちょ。

avatar

たま@Tamazon

avatar

たぁ

すみません、なんかアルカリ酸熱の勘違いしてました。

てっきりライトナーなどで一旦アルカリに振った髪の状態にして、グリを表面ではなく内部に浸透させやすいようすることがアルカリ酸熱のことだと思っていました😂
グリとライトナーをまぜるんですね😳

そのくらいの濃度の配合なら発熱などはしないですか??
強アルカリとグリを混ぜるとかなり高温の熱が発生するイメージが、ありまして😨

なるほど😊
ウチのアルカリモジュールがpH10.5アルカリ度20で、グリがpH0.5ですが、中和熱はほぼ感じないですよー。

avatar

たま@Tamazon

avatar

たぁ

ありがとうございます😊
明日から試していこうと思います!!

メテオについてお客さまに施術してきたことでお答えしてみます。
※昨年の9月後半に発売されて以来GLTカラーのお客さまがそのままメテオカラーになりました。

メテオはグリベースではありますが、明確に酸熱トリメンとはうたっておりません。
施術の基本をカラー剤に混ぜることを前提に開発されています。
なので、グリの負の特性は先に記した通りで全く感じていません。

繰り返すことで髪の艶もしなやかさも増してきています。
カラーの発色も深くなってきています。
ストレート施術もパーマ(コールド&デジ)も普通にできています。

で、ご質問の仕上げ時のアイロンですが、基本工程にストレートアイロンによる脱水縮合を推奨しています。
推奨であり必須ではありません。
パーマの際や高明度の場合、質感や色味の表現を優先させたい場合には無理に脱水縮合していません。
パーマも熱によりダレやすいですし、カラーの色飛びもあります。

どうしてもメテオの持ちも長持ちさせたい場合には、パーマのゆるみを見越して少ししっかりめにかけたり、カラーの色飛びを考慮して濃く仕上げておくなどの対策をして施術することは可能です。

カウンセリングでお客さまが『自分のために色々考えてくれてる』と思えれば、脱水縮合するかしないかはあまり大きな問題ではないかと思います。
髪のコンディションのためだったらホームケアのウェイトの方が圧倒的に高いので、そちらとのバランスも考えて脱水縮合の効果の是非をお客さまごとに考えています。

ちなみに、脱水縮合には180度以上の熱が必要なので、グリのある無しに限らず、高温のアイロンにより色が飛んでしまう現象が起きてしまうので、ご存知かと思いますが、色味を変えたくない場面でのアイロン(カール&ストレート)は使い方を工夫する必要があります。

avatar

terara

@たぁさん
@steinさん
私はシナジーさんなども使います。
※ピースアルファはアルギニンベースです。
アルギニンパウダーよりもアルカリ度が高いので安全かつしっかり膨潤できます☆

買いそびれましたが、@たま@Tamazonさんが開発された『アルカリモジュール』ももちろん有効です。
私は未使用ですがアルカリ酸熱界隈ではよく見かける処理剤です。

ご参加までに…

avatar

terara

avatar

たぁ

ありがとうございます😊
メテオ試しに使ってみます!
今私がしているレブリンベースの改善カラーよりも効果がありそうな気がするので😅

おはようございます!
メテオって長門さんのメテオの事ですよね?

avatar

京都の美容師tetsu

オイ❣️みんな!
タマグリ&タマ燦&アルカリモジュール=1:8:4のことも、コレくらい熱く語ってくれよ!
このままだと、↑がメテオのステマだと思われちゃうよ!
一個しかオススメがなかったら独禁法に引っ掛かるのだぜ?

avatar

たま@Tamazon

おはようございます。
はい、そうです。

avatar

terara

あんなに質感良くなったのは衝撃でした!
用事調整するのがサロンのスタッフ多い中でやるのが課題です。
大雑把な人もいるので。

avatar

タコライス

avatar

たぁ

これ商材のことだったんですね!笑
とても気になる、、、🥹

184最高です🙏

avatar

ゆー

重宝しております💡

avatar

こた

Distinctの美容師向けオープンチャット(無料の美容師向けオンラインサロン)はこんなところ

Distinctが運営しているのは美容師専用のオープンチャット(美容師向け無料オンラインサロン)!

完全無料で、今回紹介した事例のようにカラーレシピや施術のコツ、新発売の材料など、専門的な情報を美容師同士で共有&相談できる場所です。 施術に関する相談だけではなく、働く環境やスタッフの育成、開業に関するアドバイスも貰えますよ。

オープンチャットはこちらからご参加ください!

また、今回紹介した案以外にもアイディアがありましたら、記事末尾の「コメントを書き込む」からコメントしてください! 様々なアイディアをお待ちしております。

コメント

タイトルとURLをコピーしました